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腎臓の構造と働き

1. 腎臓の構造

腎臓はおなかの後側(腰のやや上)に左右1個ずつあります。腎臓の形は、そら豆のような形で大きさは握りこぶし大。重さは1個約120~150gです。

2. 腎臓の働き

腎臓は体にとって必要なものを取り込み、不要なものを尿として排泄されます。
今から述べる7つの働きを知っておきましょう。

①老廃物の排泄

血液中の老廃物(尿素窒素・クレアチニン・尿酸など)を尿として排泄します。

②水分の調節

尿の濃さや量を調節し、体内の水分を一定に保っています。

③電解質の調節

電解質には、ナトリウム・カリウム・カルシウム・クロール・マグネシウム・リン・重炭酸等がありますが、これらの血液中の濃度を正常に保っています。

④血液をアルカリ性に保つ

腎臓ではアルカリ性物質を作り、体にたまった酸性物質を中和し、血液を弱アルカリ性に保っています。

⑤造血刺激ホルモンの分泌

赤血球は骨髄で作られますが、腎臓はその骨髄に赤血球産生を促す造血刺激ホルモン(エリスロポエチン)を分泌しています。

⑥ビタミンDの活性化

ビタミンDは食物からとられるか日光の紫外線により皮膚で作られ、腎臓で活性化され活性型ビタミンDになります。

⑦血圧の調節

血圧が下がると、腎臓からレニンというホルモンが分泌され血圧を上げるように働きかけます。